浦和学院、渡辺勇太朗が二松学舎大付を5安打完封 最速149キロ「ピンチに燃える」

力投し二松学舎大付を完封した浦和学院・渡辺=甲子園(撮影・山口登)
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 「第100回全国高校野球選手権・3回戦、浦和学院6-0二松学舎大付」(16日、甲子園球場)

 浦和学院(南埼玉)の先発・渡辺勇太朗(3年)が、二松学舎大付(東東京)を完封し、チームを4強進出した1986年以来32年ぶりのベスト8入りへ導いた。

 9-0で完勝した初戦の仙台育英(宮城)との2回戦にも先発した背番号「11」の190センチ長身右腕は二松学舎大付打線を9回5安打、10三振を奪い、初戦からの連続無失点イニングを15回に伸ばした。

 最速149キロを計測した速球派は、初回1死二、三塁のピンチではギアを上げて、後続を2者連続三振に仕留めると、四回には連打で無死二、三塁とされると、ここでも2者連続三振からの内野ゴロで無失点で切り抜けた。

 与えた四球も1つだけ。球速、制球と安定した投球で初戦で広陵(広島)を5-2で破った二松学舎付打線に得点を与えなかった。

 109球の甲子園完封劇が、高校初の完投完封となった渡辺は「打たせて取るというテーマ通りにでき、良かったです」と笑顔。

 得点圏に走者を進めた初回については「ピンチになると燃えるタイプなので」ときっぱり。降雨という悪条件にも「天候も気にするタイプではないです。相手も同じ状況なので」と気にするそぶりも見せなかった。

 浦和学院の次戦、準々決勝は大会第14日目の第1試合に組まれ、第2試合に組まれた報徳学園とともに、16日の第3試合・済美-高知商、第4試合・大阪桐蔭-高岡商のどちらかの勝者と対戦する。

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