二松学舎大付が連覇 スーパー1年生捕手・山田が決勝打!抜群リード!

 2回、本塁を狙う走者をブロックする二松学舎大付・山田(右)=撮影・堀内翔
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 「高校野球東東京大会・決勝、二松学舎大付6-3小山台」(29日、神宮球場)

 東東京大会は決勝が行われ、二松学舎大付が逆転で小山台を下し、2年連続3度目の夏の甲子園出場を決めた。2-3の五回2死満塁から振り逃げで追いつき、山田将義捕手(1年)の遊撃への内野安打で勝ち越した。都立校として2003年の雪谷以来4校目の夏の甲子園を目指していた小山台はあと一歩届かなかった。

 大物の予感を漂わせた。1点差を追う二松学舎大付は五回、振り逃げで同点に追いつき、2死満塁で左打席に立ったのは1年生捕手の山田。「投手を助けたくて、何でもいいからかえしたかった」。遊撃前にゴロを転がすと一塁まで全力疾走。決勝点とともに夏切符をもぎ取った。

 四回にも犠飛を放つなど1安打2打点。扇の要としても先輩投手2人をリードし、存在感を発揮した。中学時代にU-15日本代表で主将も務めたスーパールーキーは、大一番でも肝の据わり方が並じゃなかった。

 先発の大庭颯仁投手(2年)は自らの連係ミスで失点したが、マウンド上で「ここは周りのせいにして切り替えましょう」と山田から声を掛けられ冷静さをキープ。2番手で5回無失点の岸川海投手(3年)も「球が少し中に入っていたら『(体が)流れてますよ』って」と、物おじしない後輩に最敬礼した。

 今夏から先発マスクに抜てきした市原勝人監督(53)は「泣き言を言わないし、1年生だけど頼りにしている」と信頼を寄せ、「ツキを持っている子」と評した。山田は「本当は使ってもらえるような選手じゃないのに、みんなが出たい100回大会にも出られる。そういう意味では運がいい」と笑った。ツキと度胸を備えたスター候補が、華々しく聖地デビューを飾る。

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