前橋育英3年連続4度目夏切符 不振の梅沢が劇的サヨナラ打
「高校野球群馬大会・決勝、前橋育英6-5高崎健康福祉大高崎」(25日、上毛新聞敷島球場)
最後の夏にようやく花開いた。前橋育英が劇的な勝利で3年連続4度目の夏切符。ケガや不振に悩み続けた梅沢修二外野手(3年)が勝負を決めた。
無我夢中だった。同点の九回1死一塁。5番・梅沢が直球を捉えると打球は左翼線を破った。値千金のサヨナラ二塁打。「まさか自分が決めるとは思ってなかったので」と仲間が喜ぶ姿を二塁ベース上から確認し、殊勲打だと実感した。
1年秋のベンチ入り直後にろっ骨を折り、2年春には腰を手術した。故障が癒えた昨秋は背番号7だったが、不調で今夏は16番に降格。今大会、5番で起用し続けた新井直樹監督(53)は「地道にやってきたことが最後に出るんだな」と称賛した。苦境を乗り越えた梅沢が聖地でも光り輝く。