大阪桐蔭・根尾、1失点完投 124球!接戦耐え抜いた 履正社と因縁対決へ

 「高校野球北大阪大会・準々決勝、大阪桐蔭2-1金光大阪」(25日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 北大阪大会では準々決勝4試合が行われ、4強が出そろった。史上初2度目の甲子園春夏連覇を狙う大阪桐蔭と、昨春センバツ準V・履正社がともに勝ち上がり、準決勝で対戦することが決まった。大阪桐蔭は今秋ドラフト1位候補の根尾昂内野手(3年)が今大会で初登板初先発し、9回1失点で完投。履正社は4番・白瀧恵汰内野手(3年)が決勝3ランを放った。27日に優勝候補同士で決勝への切符を争う。

 耐えて、しのいで、難敵を振り切った。大阪桐蔭が今大会初の接戦で辛勝。この夏、初めてマウンドに上がった根尾が、準決勝進出の立役者となった。

 「柿木が1勝、横川が2勝していて、自分も早く投げたい気持ちが強かった。今朝、先発と言われて『よし、来た!!』と思った」

 チームはここまでの全3試合でコールド勝ち。先制してリードし続け、余裕がある試合運びを続けてきた。張り切って上がったマウンドだったが、苦しい展開が続いた。

 1点リードの四回に今大会初めて同点に追いつかれた。3試合で39点を奪った打線も決定打を欠いた。

 それでも五回1死三塁で井阪太一内野手(3年)の右翼線適時二塁打で勝ち越すと、ギアを入れた。五回以降は安打を許さず、9回4安打1失点で完投。7三振を奪って、最少リードを守り抜いた。

 「今日から大阪のトップレベルの厳しい戦いになると思っていたし、(接戦の)ゾクゾクした感じも必要なので、今日はいい勉強ができた」。投手としての実戦感覚がよみがえった124球だった。

 準決勝は宿敵との対戦が決まった。根尾が1年夏にベンチ入りして以降、履正社とは16年秋季大阪大会準決勝、17年センバツ決勝、17年夏の大阪大会準決勝、17年秋季大阪大会決勝と4度も対戦してきた。

 初対戦で敗れたものの3連勝中だ。「(打者の)振りが強い印象があって、4回とも簡単に勝てる感じがしなかった」と警戒しつつ、「やり返そうとしてくると思うので、それを上回る準備をして勝ちたい」と大一番を心待ちにした。

 西谷浩一監督(48)は「大阪で一番強い相手なので、しっかり戦いたい。相手はここに来て状態が上がっている。簡単にはいかないと思う」。甲子園まであと2勝。5度目の対戦も返り討ちにして、4季連続の甲子園出場に王手をかける。

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