関東第一が8強入り プロ注目・石橋の高校通算57号3ランがさく裂

 「高校野球東東京大会・5回戦、関東第一14-4日大豊山」(20日、神宮球場)

 関東第一が七回コールドで8強入りを決めた。1点を追う五回に今秋ドラフト候補の石橋康太捕手(3年)が今夏1号の3ランを放つなど一挙5点を奪って逆転。七回には泉健太内野手(3年)の2戦連続の一発となる満塁本塁打で試合を決めた。

 チームの大黒柱がバットで目覚めた。3-4とされた直後の五回1死一、二塁。石橋は「自分が流れを変えよう」と打席に入り、内角のスライダーを捉えた。好投手の日大豊山・名倉から左翼席へ突き刺す高校通算57号。値千金の決勝弾に「ほっとした」と主砲の役割を果たし、胸をなで下ろした。

 捕手としても遠投115メートルの強肩を披露した。四回2死二塁で飛び出した二塁走者をけん制で刺し、ピンチを脱出。「ずっと準備している」と隙を逃さなかった。視察した中日・中田アマスカウトディレクターは「フットワークは言うことがない。高校生捕手ではナンバーワン」と絶賛。夏2年ぶりの甲子園出場へ、石橋が強肩強打でけん引する。

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