黒川圧投0封8K!英明コールド発進導いた

 「全国高校野球香川大会・2回戦、英明7-0坂出」(11日、レクザムスタジアム)

 香川大会は2回戦3試合が行われ、シード校が登場。今春センバツ出場の英明は、2年生エース・黒河竜司投手が8回3安打無失点の好投を見せ、坂出にコールド勝ちした。春の四国大会を制した大手前高松は、終盤の逆転で多度津に辛勝。藤井学園寒川は11得点で飯山にコールド勝ちした。

 春夏連続の聖地マウンドへ、最速143キロの2年生右腕が好スタートだ。8回3安打無失点、8三振を奪う快投で坂出打線を圧倒した。「ストライクを取ることだけに集中しました」。黒河は涼しい顔で初戦のマウンドを振り返った。

 昨秋から公式戦をほぼ1人で投げ抜いてきた絶対的エース。この夏も誰にもマウンドを譲る気はない。連戦を見据え、この日は「ピンチになるまで8割くらいの力で投げた」と“省エネ投球”に徹した。唯一のピンチだった四回1死二、三塁の場面ではギアを上げ、相手の6、7番打者を空振り三振と二ゴロに仕留めた。

 強敵との対戦が成長につながっている。背番号「1」をつけて憧れのマウンドに上がった今春センバツ。初戦敗退ではあったが、国学院栃木を相手に11奪三振の好投を見せた。6月には招待試合で大阪桐蔭と対戦。10安打を許しながらも4失点に抑え、4-4の引き分けに持ち込んだ。ドラフト候補の根尾や藤原らを擁するセンバツ優勝校と互角に渡り合い、「少し自信になった」と笑う。

 ただ、強打者との対戦が続いたことで「気づかないうちに力が入っていた」と黒河。得意のフォークやチェンジアップなど落ちる球を多投しすぎたこともあり、大阪桐蔭戦後は直球の威力や制球力が落ちて不調に陥っていたという。

 直球中心の組み立てで球数は111球。4四死球を与えたことに「まだコントロールが良くない」と反省した。「次も力の入れどころと抜きどころを意識して投げたい」。2年生とは思えぬ冷静さで次戦を見据えた。

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