膳所、新たな頭脳で逆転発進 データ班に1年生6人加入 大胆シフトさらに進化!

 スタンドでデータを取る膳所のデータ班・田中さん(右端)ら1年生4人
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 「高校野球滋賀大会・1回戦、膳所8-3湖南農」(11日、皇子山球場)

 滋賀大会では、今春センバツに21世紀枠で出場した県内屈指の進学校・膳所が、湖南農に逆転勝ちして2回戦に進出した。4月には野球部を支えるデータ班に1年生6人が加入。磨きを掛けたデータ野球で、78年以来40年ぶりの夏の甲子園出場を目指す。

 歓声がどよめきに変わった。膳所は初回、先頭打者に左中間へ鋭い飛球を打たれた。しかし、守備位置を変えていた中堅・伊東篤志外野手(3年)が難なく捕球。今春センバツで注目されたデータ野球は健在だった。

 選手は夏もデータ班が提供した打球傾向などの情報を基に、極端なシフトを敷く。上品充朗監督(49)が「本当に助かる」と感謝する“頭脳”は、センバツ後に進化を遂げた。

 野津風太さん、高見遥香さん(ともに2年)の下に、1年生6人が加入。処理能力が向上し、相手のデータが見られる専用アプリの情報量が増えた。

 “即戦力”も加わった。田中彩音さんは光泉中時代からプログラミングを勉強し、ロボット甲子園に出場した実績を持つ。「野球は全く知らなかったけど、センバツを見て興味を持った」。バドミントン部と兼部して、選手をサポートする。

 京大、阪大へ約50人の現役合格者を出す膳所で、学年440人中14位の秀才・筧敢太さんも「膳所でしかできない」と加入した。

 スタンドに駆けつけたデータ班6人の前で、選手は成長を見せた。初回に3点を先制された後、焦る様子もなく序盤で逆転。主将・石川唯斗捕手(3年)は「相手に流れがいった中で粘れた」。脳と体がかみ合い、秀才軍団が初戦を突破した。

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