都武蔵、初戦敗退も奮闘 巨匠・是枝監督の母校

最後の夏で力投した都武蔵・曽我
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 「高校野球西東京大会・2回戦、桐朋7-6都武蔵」(11日、府中市民球場)

 カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した是枝裕和監督の母校・都武蔵は延長の末に敗れた。2年連続で初戦敗退となったが、今春に0-11と大敗した相手と1点差の激闘。一時は4点リードするなど善戦した。

 世界の巨匠となった大先輩に負けじと、後輩たちが奮闘した。エース・曽我好助投手(3年)は六回に打球が直撃し担架で運ばれながら、「あそこで降りたら後悔する」と再びマウンドへ。敗戦投手になったものの、10回を一人で投げ抜いた。

 父・貞夫さんの影響で野球を始めた。小学校のころは父が監督を務める新町トップスターズでプレー。「ピッチングフォームなどを教わった」と親子鷹で白球を追った。

 2年前の秋から昨春までは部員不足で連合チームを経験した。今夏は16人で単独チームとして参加。パルムドール受賞作「万引き家族」など家族がテーマの作品が多い是枝監督の出身校は、野球を通じて親子の絆が深まったエースを中心に少人数ながら一丸となって戦った。

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