観音寺総合7点差ひっくり返す大逆転 土井監督「正直負けを覚悟した」

 「高校野球香川大会・1回戦、観音寺総合10-7高松西」(10日、レクザムスタジアム)

 観音寺総合が7点差をひっくり返す大逆転勝ちで初戦を突破した。0-7で迎えた六回2死一、二塁から5番・佐栁(さなぎ)侑樹捕手(3年)が左越えに適時二塁打を放ち2点を返すと、七回には8安打など打者13人の猛攻で一挙7点を奪い、逆転に成功した。

 コールド負けも頭をよぎる劣勢からの勝利。主将の横山海斗内野手(3年)は「今までやってきたことを信じてやれば、絶対に逆転できると話し合っていた。勝ててほっとしました」と話し、2安打3打点の佐栁は「みんながつないでくれた。相手投手に向かっていく気持ちで打った」と胸を張った。

 1995年センバツで初出場初優勝を果たした「観音寺中央」が、昨年春に三豊工と統合して「観音寺総合」となった。センバツ優勝時の主将だった土井裕介監督(40)は「正直、負けを覚悟した。こんなゲームはなかなか経験できない。選手たちがよくつないだ」と目を細めていた。

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