“才木2世”明石商・勝本、5回無失点の好投で決勝導く 虎スカウト「将来楽しみ」
「春季高校野球兵庫大会・準決勝、明石商3-1西脇工」(3日、明石トーカロ球場)
“才木2世”が能力の片りんを示した。191センチ右腕の明石商・勝本樹投手(3年)が3日に先発し、5回2安打無失点で決勝へ導いた。
背番号3。元々は投手だったが、明石商では同学年にプロ注目左腕・加田がいたため野手に転向した。2年冬に投手の練習を再開したばかり。公式戦登板は2試合目だった。「緊張した。チームが勝ってよかった」とほっとした表情を見せた。
最速142キロの直球に可能性を感じさせた。スタンドでは阪神とヤクルトが視察。阪神・熊野スカウトは、勝本と同じ兵庫出身で189センチの阪神・才木や、今秋ドラフト1位候補の185センチの東洋大・甲斐野を例に挙げて評価。「勝本も肘の使い方が柔らかい。体が大きいし、将来が楽しみ」。兵庫に出現した原石の成長を期待した。