桐生祥秀が100キロ超え直球投げ込む 阪神ホーム開幕始球式で
「阪神-中日」(6日、京セラドーム大阪)
100メートル走で日本人初の9秒台である9秒98の記録を保持する陸上選手の桐生祥秀(22)が、試合開始前の始球式に登場した。
背番号100を身につけて、さっそうとマウンドへ。力強い投球フォームから、約110キロ前後の直球を投げ込んだ。予行練習は「(陸上の)練習後に5分間だけ」とほとんど行わなかったが、さすがの運動神経を見せつけた。
「いい経験をさせてもらって、ありがとうございます」と笑顔を見せた桐生。応援しているプロ野球チームを問われると、「4年前ですかね。金本監督と表彰式でお会いして」と猛虎の指揮官と対面した過去を明かした。
その際、現役を引退した直後の金本氏に精神面のアドバイスを求め、「震えるもんだと思っておけばいいよ」と金言を授かった。「今もこうして覚えているので、自分の中で特別なことだったんだな」と当時をなつかしみながら感謝した。