明徳義塾・市川、鉄腕が秋春連覇に導く 秋10試合“完投”の絶対的エース

 第90回記念選抜高校野球大会(23日開幕、甲子園)に出場する四国勢の注目選手・明徳義塾(高知)の市川悠太投手(2年)は、昨秋の明治神宮大会を制した明徳義塾の絶対的エース。高知県大会から公式戦全10試合を1人で投げ抜き、チームを秋の全国王者に導いた。184センチ、73キロのスラリとした体から投げ込む直球は最速145キロ。プロも注目する右スリークオーターの“鉄腕”だ。

 「春も夏も全国制覇したい」。その大きな目標を胸に冬の練習に励んだ。体幹を鍛えて投球フォームの安定を図り、全国の強豪校から研究されることを想定して、新たな配球の研究にも余念がない。

 馬淵史郎監督(62)からの要求もレベルが高い。市川は昨秋、80イニングを投げて76奪三振。「奪三振率(9イニングあたりの平均奪三振)は8・55。まだまだ物足りないですよ。好投手と呼ばれるには10を超えないと」と指揮官は話し、市川も「もっと三振を取るために、タテの変化球を覚えたい」と新球習得に取り組んできた。

 昨春センバツは控え投手としてベンチ入りした。初戦で清宮幸太郎(日本ハム)を擁する早実と対戦。エース左腕・北本の粘り強い投球は実らず、延長十回の末に4-5で敗れた。市川に登板機会はなかった。

 「昨年の悔しさはある。借りを返したい」

 背番号1をつけて帰ってくる春の甲子園。連投を想定し、「炭水化物を多めに取る」など食事のメニューも細かく研究。「風呂にも長くつかるようにしている」と、疲労を残さないためのルーティンを毎日実践している。

 「1年のときは連投は得意じゃなかったけど、神宮大会で自信がついた。センバツも1人で投げ切りたい」。強い使命感を心に刻み、秋春連覇に挑む。

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