殿堂入り原辰徳氏、WBC金メダルは「自分に対する大きな大きなご褒美」【一問一答】

 巨人の元監督・原辰徳氏が15日、エキスパート表彰で野球殿堂入りし、都内で行われた通知式に出席した。現役時代は巨人の4番として通算382本塁打を放ったが、プレーヤー表彰で有資格最終年の10年に6票足りず殿堂入りできず。巨人監督としてリーグ優勝7回、日本一3回を達成し、09年のWBCでも指揮官として世界一に輝いた功績がたたえられ、エキスパート表彰2年目で朗報が届いた。

 一問一答は以下の通り。

 -受賞の知らせを聞いて。

 「小さい頃から野球をやってきて野球が大好きで、プロ野球選手になりたいと大きな夢を持って、今日まで来ました。まさか、野球殿堂に自分が選ばれるなんて、まだまだ思っていなかったし、率直に驚いております。プレーヤーとしてはたいした選手ではなかった。15年、そして監督、コーチとして15年。その中で、巨人軍であり、侍ジャパンであり、そうしたチームで戦うことができ、成績を収められたことでこういう形になったのかなと思います。その中で、やはり今後も野球少年である気持ちは不変で、付け加えるなら社会貢献という野球界発展のために、子どもたち、そしてアマチュア野球、プロ野球、垣根をなくした状態で野球界に貢献したいと思っています」

 -思い出に残っている試合は。

 「一番というのは、いろんなその時々で高校を決めたとき、甲子園に行ったとき、そしてプロに入らず大学に進学した時、大学を4年卒業して夢である巨人軍にドラフト1位で入れた。時々ありますね。思い出すと何が一番というのは難しい」

 -父・貢さんの存在が大きかったと思うが、感謝を述べるなら。

 「野球人という部分で東海大相模の門をくぐり、最初の指導者であり、道しるべというか基本をたたき込んでくれた恩師であります。その後、いろんな指導者に出会い、読売巨人軍に温かく育てられ、そして厳しい環境で野球をやれたのが良かったんではないか」

 -指導者として心がけたのは。

 「僕の中では勝つこと。勝つことが目的である。チームを作るうえでは、実力至上主義。その2点があれば、チームの輪、チームができあがる。その2点は大事にしました。選手にはとにかく『ベストを尽くして失敗を恐れない攻撃的なプレー、これに徹してくれ』というものがありました」

 -父・貢さんの影響は。

 「やっぱりありましたね。高校、大学という環境の中で、非常に厳しく接された。分かっているが、最後終わった時『お前に対して厳しくやった。よく頑張った。しかし、厳しくやることでチームの輪は保たれる。俺はその信念を持っていた』と言われ、何というか、それまでの3年間が好転して、いい思い出になった」

 -巨人の監督になり、貢さんからかけられた言葉は。

 「そうですね。最初に言われたのは『考え事、悩み事は増えるぜ』ということですね。『監督というのは選手とは違う。ひとつ言っておく。床に入って枕に頭をつけて、考え事はするな。床に入ったら寝ろ。考え事がしたいなら電気をつけろ』と。『なぜ?』と。そしたら巨人の1年目、開幕4連敗くらいしたよね。その時、そういう状況になり『父はこういうことを言っていたんだな』と思いました『よし、いすに座って電気をつけて考えようと』そしたら、たいしたことは考えていないことに気がつきました。乗り越え方という部分、プラス思考、希望、挑戦という気持ちというふたつを持って明日に向かうことが大事だと思いました。最初で最後でしたかね、そういうのは」

 -WBCの位置付けは。

 「今思うと、結果的に金メダルを取り、世界一になれたという結果は、自分に対する大きな大きなご褒美だったと思っている。ページをめくると、いろんなシーン、いろんな思い出が思い出されますね」

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