亜大の1年生右腕・平内が初先発で12K初完投勝利!
「東都大学野球、亜大5-2中大」(11日、神宮球場)
亜大が連勝。勝ち点3とした。平内(へいない)龍太投手(1年・神戸国際大付)がリーグ戦初先発初勝利を挙げた。
自己最速まであと1キロと迫る150キロを計測した直球は威力十分。鋭く落ちるスライダーも効果的で、12三振を奪った。九回2死から失点して惜しくも完封は逃したものの、6安打2失点で完投した。
プロ志望届を提出した昨年は指名なし。悔しさを胸に「ここでもう1回成長しよう」と亜大に進んだ。現在使用するグラブには、昨年のドラフトの日付が刺しゅうされている。
入学前のキャンプで右太ももを疲労骨折。夏には、今度は投球練習中に左脇腹の肉離れを発症した。それでも、生田勉監督は「ものすごく練習をする。頑張り過ぎてケガをしてしまう子」と期待。傷が癒えた今秋は「どこかで先発をさせようと思っていた」と、満を持して送り出したマウンドだった。
「やっと先発を任せてもらえてうれしかった。楽しみで緊張はなかった。チームが勝てたことが一番うれしい」と笑みを浮かべた平内。3年後のドラフト1位指名を目標に掲げる185センチ、88キロの大器が、堂々たる投球でつかんだ初白星だった。