大商大、圧倒V 無傷の8連勝で34年ぶり3連覇

 「関西六大学野球、大商大6-1大経大」(1日、ほっともっとフィールド神戸)

 大商大が大経大を下して勝ち点を4とし、無傷の8連勝で3季連続16度目(旧リーグを含む)の優勝を決めた。四回に4安打で5点を奪うと、先発の大西広樹投手(2年・大商大高)が9回2安打1失点で完投。1983年春以来、34年ぶりのリーグ3連覇を決めた。

 優勝を決めても誰も浮かれていなかった。富山陽一監督の指示で胴上げはなく、スタンドの声援に応える万歳だけで、試合後のミーティングへ。圧倒的な力で秋季リーグ戦も制したナインの視線は、すでに次のステージへと向いていた。

 大西は「日本一を狙う気持ちが強い。まず、東京への切符を取りたい」と全員の思いを代弁。今後は各リーグの優勝校が激突する「関西地区大学野球選手権大会」で、13年以来の明治神宮大会への出場権獲得を目指す。

 今秋の目標は全国制覇だ。6月の全日本大学野球選手権2回戦で天理大に敗戦後、自分たちを見つめ直した。夏休みが始まった8月6日から無休で、8月は20試合以上の練習試合で鍛え直してきた。

 主将の日下部光内野手(4年・福知山成美)は「(この夏は)4年間で間違いなく一番きつかった」と振り返る。富山監督も「春よりは力がついているかな」と手応えを口にする。リーグ戦は残り1節。全勝優勝で次の戦いに備える。

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