巨人、球団初CS逃す…11年ぶりBクラスに由伸監督「現実受け止め前に進む」

 「巨人4-5阪神」(1日、東京ドーム)

 巨人は今季142試合目。名門が失墜した。九回の粘りも届かず、阪神に連敗。試合終了から37分後、3位のDeNAが勝利し、06年以来となるBクラスが確定した。CS進出を逃すのは球団史上初。敗戦後、グラウンドで行われた本拠地最終戦セレモニー。マイクの前に立った高橋監督は、来季の雪辱を誓った。

 「大きな期待を感じながら、今シーズンはスタートしました。しかし、前半戦の苦しい戦いがありました。後半戦に入り、選手の頑張りでこのCS争いに来ることができましたが、ここにある今の現実をしっかり受け止めて、前に進んでいきたいと思います」

 スローガン「新化」を掲げて臨んだ就任2年目。投手では畠、田口ら若手が光った一方で、野手は停滞。長年チームを支える坂本勇、阿部、村田、長野らの主軸頼みからの「新化」は果たせなかった。浮上の起爆剤として7月から「2番・二塁」でマギーを起用。用兵は奏功したが、控えの層が薄く、阿部、村田らに休養を与えられないことに直結した。

 この日の野手スタメンの平均年齢は31・6歳。固定された打線は威力を発揮し、猛烈な追い上げにつなげたが、9月に入り、疲労から再停滞。最後まで上昇することはなかった。村田ヘッドコーチは「年齢が上がっていることは現実としてある。若手の台頭は必要」と課題を認めた。

 5月下旬からは球団ワーストの13連敗を喫するなど、浮き沈みが激しかったシーズン。指揮官は「受け止めないといけないことが、たくさんある」と眼前の課題を見据えた。克服への道は容易ではない。だが、乗り越えられなければ、復権はない。

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