「広島１－３ＤｅＮＡ」（１２日、マツダスタジアム）

　ＤｅＮＡが連勝街道を突っ走っていた鯉をチーム一丸で止めた。連敗を４で止めたラミレス監督は「９連勝しているチームに負けを付けられたことは良かった」と満足そうに笑みを浮かべた。

　投打の歯車がかみ合った。二回に倉本の２点適時二塁打などで３点を奪い、リードを投手陣が守り切った。「先に点を取って主導権を握れたことが良かった。ピッチャー全体が本当にいい仕事をしてくれた」と称えた。

　負の連鎖を止めたかった。選手が集結した試合前のミーティング。指揮官は「Ａクラスの誇りとプライドを持ってしっかり集中してプレーしろ」と猛ゲキを飛ばした。眼下の巨人に猛追されている中、奮起を促された選手たちが、意地と執念を見せた。

　「自分たちのことだけに集中して一戦一戦をしっかり勝つ。できるだけ多く勝つ」とラミレス監督は、言葉に力を込めた。リーグで唯一、広島に勝ち越している自信を胸に突き進む。