阪神・門別 球児監督のススメでカット解禁 「手元でボールが変化することが重要」「ブルペンの中で言われました」
「阪神秋季キャンプ」(6日、安芸)
阪神・門別啓人投手(22)が6日、藤川監督から“カットボール解禁指令”を受けた。ブルペン投球中、指揮官から声を掛けられ、同球種を中心に142球。カットボールは持ち球の一つだったが、試合で投げる割合は極端に少なかった。それを踏まえて新たな挑戦に着手し、1軍定着への契機にしていく。
全身を大きく使い、左腕をしならせていく。乾いたミット音を響かせながら、門別が新たな取り組みに乗りだした。「(カットボールは)今日のブルペンの中で言われました。使いたいなと思っていたので、練習していました」と経緯を明かした。
ブルペンでは後ろに立った藤川監督から「カットボール、持ってるか?」と尋ねられた。持ち球にはしていたが、投球全体に占める割合はわずかだった。左腕は「(高橋)遥人さんのような感じがいいですね」と理想の軌道を掲げ、完全習得に意欲を燃やした。
投球の組み立ては直球、スライダー、スラーブで、変化球は大きく変化するボールが中心。そこで小さい変化量の変化球があれば、武器になる。藤川監督は「1軍ではどちらかと言うと、真っすぐに見えてシャープにキュッと動くボール、手元でボールが変化することが重要になってきているので。門別にとって来年以降、そういう部分が1軍の舞台では必要になる」とカットボール解禁の意図を説明した。
チームの先発陣に目を移すと高橋、村上、才木の3本柱が盤石。ただ、それに次ぐ投手の台頭が待たれる状況でもある。特に今季、チームの左投手で規定投球回に到達したのは高橋のみ。左腕が手薄な現状を踏まえても、門別がローテの一角に割って入ることができればプラスになる。
指揮官は「体の方はある程度、仕上がってきたのかなと。そしていい経験、悪い経験をともにしてきて、進む方向性を示そうかなと思っていましたので。軸はしっかりできたと思います。プロでやっていくための技術にフォーカスしていければなと思いますね」と期待を寄せた。
今季は11試合に登板して1勝1敗1ホールドで防御率4・74。先発は5月4日・中日戦のみで、同戦は5回5失点で黒星を喫していた。次世代の投手陣を担う可能性を秘めた、高いポテンシャルを持つ若武者も4年目のシーズンを終えた。5年目の来季こそ、1軍舞台に定着したい。「(投球の幅を広げたいと)毎回思っていた。これから続けていけたら」と門別。封印を解いたカットボールを飛躍の一助にする。
