清宮111号も…カナダに痛恨の逆転負けで決勝進出大ピンチ

 「野球U-18ワールドカップ、2次リーグ・カナダ6-4日本」(カナダ・サンダーベイ)

 2次リーグが行われ、日本はカナダに4-6で逆転負けを喫し、2勝2敗。清宮幸太郎内野手(3年)が今大会2本目、高校通算111号となる中越えソロを放ったが、及ばなかった。この日4戦全勝の米国が決勝進出決定。日本が決勝に進むには9日の韓国戦に勝つことが条件。日本と韓国が並んだ場合は直接対決の勝敗で、カナダも並ぶと3チーム間の比較で決勝進出チームが決まる。

 夕日に照らされた清宮の打球が、高々とカナダの空を舞った。滞空時間たっぷりの一撃は、そのままバックスクリーンに到達。「芯で捉えたけど、逆風だったので。捕られちゃうかなと思った。入ってよかった」。客席から驚きの声ももれる中、日本の4番はベンチのチームメートを鼓舞するようにほえた。

 2点を追う五回2死。右腕の外角直球を力みなく振り抜いた。今大会2号となる特大ソロ。3点目を失った直後の反撃弾で、ムードを一変させた。後続も連打と四球で2死満塁に。追加点にはつながらなかったが「自分の1本で、みんなに火がついたのがうれしかった」と振り返った。

 5日の南アフリカ戦で一発を放ったが「しっくりきていなくて」修正を図った。今大会の映像をチェックし、この日は練習から左股関節に体重を残すことを意識。三回の中前打も含め、素直に打ち返した。日本ハム・大渕スカウト部長は「良くない中で修正して結果を出したのが、これまでと違う。それで木でバックスクリーンに打つんだから」と止まらぬ成長に舌を巻いた。

 六回に一度は逆転しながら、七回に再逆転を喫しての痛い敗戦。八回2死一、三塁の好機では、狙い球のスライダーを捉えきれず二ゴロに倒れた清宮は「4番としても主将としても、あそこで打ってナンボ。すごく悔しかった」と唇をかんだ。それでも、2本のアーチを記した世界舞台の戦いはまだ続く。「やるだけのことをしっかりやろうと言いたい」。仲間を、そして自分を奮い立たせるように、主砲は前を向いた。

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