さすが怪物!中村合流即マルチ 清宮と意気投合…安田とドリームトリオで世界一導く

 2回、中前に適時打を放つ中村(撮影・中田匡峻)
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 「練習試合、日大6-4U18日本代表」(26日、日大グラウンド)

 野球のU-18W杯(9月1日開幕、カナダ・サンダーベイ)に出場する高校日本代表は26日、広陵・中村奨成捕手と花咲徳栄・清水達也投手(ともに3年)も合流し、千葉県内で日大と練習試合を行った。中村は「6番・DH」で先発出場し、4打数2安打1打点。主将の早実・清宮幸太郎内野手(3年)らとのコミュニケーションも含め、素早い対応力を披露した。

 夏の甲子園で大会通算6本塁打など、数々の新記録を打ち立てた中村が決勝の激闘から中2日、侍JAPANのユニホームに袖を通して世界一への道を踏み出した。

 打順は「4番・清宮」「5番・安田」の後を打つ6番。「すごいメンバーで光栄です」と中村。二回の第1打席は、安田が右中間三塁打で出塁した直後、日大の先発右腕の初球140キロ台後半の直球を叩き、中前へ鋭い適時打を放った。

 さらに次打者・古賀の初球には「試合前に確認した」ばかりというサインプレーによるヒットエンドランでスタートを切るなど、素早い対応力も見せた。

 六回の第3打席は、安田の右越え場外弾を目の当たりにした直後、3番手右腕から左線二塁打。やや詰まりながらも腕を畳んで打球をラインの内側に運んだ。木製バットについても「がっつり練習をしたことはなく、金属(バット)と違う感覚だったが楽しかった」と手応えを口にした。

 試合後にはW杯で用いられるタイブレーク決着の練習が行われた。今度はマスクとプロテクターを着けて、捕手の位置から指示を出した。

 中村は甲子園で決勝を戦った翌24日に広島に帰郷したが「(実家には)数時間しかいなかった」という。前日25日、代表宿舎に着いたのは午後3時過ぎで、その後に戻ってきた清宮とはホテルの廊下で遭遇した。2人は初対面だったが、すぐに打ち解け、この日は清宮が「ショウセイ(奨成)」、中村も時に「コウタロウ(幸太郎)」と互いに下の名で呼び合うようになった。

 安田、清宮の場外弾を目の前で見て、さすがの記録男も「打球のレベルが違う。長打力は自分に足りない」と感想を漏らした。ドリームトリオの3人は世界一へ向け、「一緒にチームを引っ張っていこう」と誓い合った。

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