「全国高校野球選手権・準決勝、広陵１２－９天理」（２２日、甲子園球場）

　広陵（広島）の中村奨成捕手（３年）が初回、１死二塁で先制２ランを放ち、１９８５年にＰＬ学園・清原和博が記録した１大会最多５本塁打に並んだ。さらに３－４の五回、先頭で打席に入ると、左翼へソロを放ち、大会新記録となる６本塁打とした。

　２本塁打を打たれた天理・碓井涼太投手（３年）は中村について「甘い球を捉えるのはすごい。打たれるべくして打たれた。反応がすごい」と脱帽だった。

　本塁打記録は意識せず挑んだというが「丁寧に攻めようと思っていたが、打たれたのは甘いコース。悔いの残る２球です。狙っていたより高く入った」と唇をかんだ。