早実・清宮、満弾105号 父・克幸氏50歳バースデーに祝砲

 「高校野球西東京大会・4回戦、早実14-0芦花」(17日、ダイワハウススタジアム八王子)

 西東京大会では、早実が七回コールド勝ちで16強入り。清宮幸太郎内野手(3年)は、公式戦自身初の満塁弾など、4打数2安打4打点の活躍だった。父・克幸氏(ラグビー・ヤマハ発動機監督)の50歳の誕生日に祝砲を放って高校通算105本塁打。21日の5回戦では、法政と対戦する。

 ラストチャンスは逃さなかった。8点リードの七回1死満塁。球場に充満した期待に、清宮がここぞとばかりに応えた。外角高めの直球を捉えた打球は、グングン伸びて左中間へ。公式戦25発目で初の満塁弾に「3人待っていてくれたのはなかなかないので、うれしかった」と仲間とハイタッチして喜んだ。

 左方向へのアーチも、公式戦では初。「最近は練習から向こうに飛んでいる。高1、高2の時はあれも入ってないかな」とトレーニングによる進化を実感する。この日は右前打と四球の後、緩いボールにタイミングを外されて二飛2つ。そこから「しっかり引きつけて打てた」と試合中に修正した。

 尊敬する父へのプレゼントにもなった。過去2年は7月17日に試合がなかった。「父親の誕生日だというのはわかっていましたし、最後の最後で出て本当にホッとしてます」とうれしそうに笑った。

 これで春から公式戦7戦連発。常にコンディションに気を払い、結果を出し続けている。今大会前、テスト期間でウエートトレーニングができない時は、自宅で腕立て伏せやスクワットを行い、筋力を維持。試験勉強の合間を縫って、最後の夏に備えてきた。

 センバツで苦杯をなめた東海大福岡が、この日敗退。清宮は一報を聞き「もう1回甲子園でいい試合をしたかったけど、やっぱり勝ち残るのは難しい」と勝負の厳しさを痛感した。次戦から舞台は神宮へ移る。「また初戦のつもりで、万全の準備をして臨みたい」。あと4勝とした聖地へのラストチャンスも、逃すつもりはない。

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