上田利治さん告別式に阪急戦士が集結 球団歌で涙の出棺

山口高志氏(手前左端)、住友平氏(手前左から3人目)らの手で出棺する上田利治氏の棺=横浜市内(撮影・出月俊成)
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 プロ野球阪急(現オリックス)の監督として日本シリーズ3連覇を達成し、1日に80歳で死去した上田利治氏の告別式が6日、横浜市青葉区の公益社会館たまプラーザで営まれた。会場には山口高志氏、松永浩美氏、石嶺和彦氏ら往年の阪急戦士が最後の別れを惜しんだ。

 入団1年目から日本シリーズMVPに輝くなど3連覇に大きく貢献した山口氏は「当時は投げなきゃ給料が上がらない時代やったから」と当時を懐かしんだ。よく言葉を交わすようになったのは現役引退後、阪急のコーチに就任してから。「よく『あんたなぁ』と言われたんやけど、怒るとその『あんたなぁ』がどんどん強くなる。その声が今でも耳に残っている」と言う。

 阪急ブレーブスの球団歌が流れた出棺の際には最前列で棺を持ち「『急いで逝ったなぁ』って伝えました。元気な姿しか見ていなかったから。最後に会ったのは4年前。横浜スタジアムで後輩の岩田と一緒に記者席で話をしたのが…」と目頭をハンカチで抑えながら明かした山口氏。現在は母校・関大野球部のアドバイザリースタッフを務めており、学生の指導に当たっている。「上田さんから学んだのは勝利への執念、執着心。今は時代が変わって難しいところもあるけど、その大切さを伝えていきたいなと思います」と語った。

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