西武・森コーチ急死 早すぎる42歳…多臓器不全で 辻監督、戦友の死に涙
西武の森慎二投手コーチが28日午後0時10分、多臓器不全のために福岡市内の病院で亡くなった。42歳だった。沖縄で開催されたロッテ戦の試合後、球団が発表した。森コーチは25日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)前に体調不良を訴えると福岡市内の病院で検査を受け、そのまま入院。27日に病気療養のため、当面の間は休養することを発表したばかりだった。葬儀・告別式は未定。
ペナントレース真っただ中の球界に衝撃が走った。現在3位でAクラス争いを繰り広げる好調な西武を支えていた森コーチの突然の訃報。しかも42歳という若さ。あまりにも早すぎる別れだった。
球団によると、森コーチは25日に福岡市のヤフオクドームで行われたソフトバンク戦の試合前、球場入りした後に体調不良を訴え、同市内の病院で検査。そのまま入院し、28日午後0時10分に死去した。27日には病気療養のため、休養することを発表したばかりだった。鈴木球団本部長は「前の日まで元気にしていた。病気の兆候などは分からなかった。急だった」と説明した。
辻監督は、この日の試合前練習を終えた後、球団から説明を受けたという。「ショックです。数日前まで優勝を目指して一緒に戦っていた仲間だから…。つらい」。目を潤ませながら、沈痛な表情で話した。選手、スタッフにはロッテ戦後、鈴木球団本部長から説明があった。
突然の出来事にチーム関係者も現実を受け止められない様子だ。前監督で昨季一緒にシーズンを戦った田辺球団本部チームアドバイザーは「昨年チームが苦しい時に上(1軍)に上がってきてくれ、ブルペン担当で頑張ってくれた。まだ若い。これからというのに…。非常に残念です」と語り、潮崎2軍監督も「これから西武ライオンズを強くしていくための力になってくれる人だった。残念です。知らせを聞いた時言葉を失った」とショックを隠しきれなかった。