国際武道大4強 磯網V打!昨年末、頭部に打球直撃から復活

 「全日本大学野球選手権・準々決勝、国際武道大8-2九産大」(8日、神宮球場)

 立大が延長十回タイブレークの熱戦を制し、59年ぶりの準決勝進出を果たした。主将の熊谷敬宥内野手(4年・仙台育英)が九回に起死回生の同点適時打を放ち、十回に内野ゴロで勝ち越した。国際武道大は27年ぶりの4強入り。頭蓋骨骨折から5月に復帰した磯網栄登内野手(2年・東海大相模)が、決勝適時打を含む3安打と活躍した。上武大は3年連続、東海大北海道は初の4強入りを決めた。

 ブランクは関係なかった。磯網の卓越したバットコントロールが勝負を決めた。同点の七回2死一、三塁から、ドラフト候補・草場のスライダーを左前へ運ぶ勝ち越し打。二回の先制二塁打も含む3安打で4強入りに導き「DHで打たないといけないところにいる。打ててよかった」と、充実感をにじませた。

 昨年12月の練習中、味方の打球が左側頭部を直撃。救急搬送され「脳挫傷と頭蓋骨骨折」と診断された。1週間の入院と1カ月の自宅療養。シート打撃に復帰したのは、今年の5月中旬だった。

 「こんなに長引くとは思わなかった」と振り返る離脱劇。それでも「フォームさえしっかりしていれば打てる」という。岩井美樹監督(62)も「練習しなくても打つポイントを持っている。天才っぽい」と舌を巻いた。

 15年夏の甲子園で優勝した磯網。「あの経験は大きかった。注目される選手じゃなかったけど、大学でも自分が中心になろうと思った」と、頂点に立った自負が今につながっている。大学日本一にもあと2勝だ。

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