日本ハム・大谷、「いつか行く」 米名物番組密着取材でメジャー移籍を語る
日本ハムの大谷翔平投手(22)が密着取材を受けた米CBSのドキュメンタリー番組「60ミニッツ」が9日(日本時間10日)、全米で放送された。
4つのテーマで構成されたこの日の番組で大谷は3番目に登場。オープニングのセットには漢字で「大谷翔平」と書かれた文字の下に英語で「JAPAN’S BABE RUTH(日本のベーブ・ルース)」。司会者は大谷が日本で投手と打者で成功していることを説明しながら、「二刀流のミステリーマン」などの表現で稀有な存在であることを伝えた。
札幌ドームで行われた単独インタビューでは、質問者が大谷と握手を交わした後、英語で「とても重要な質問です」と切り出し、「(米国で人気の)インアウトバーガーと(沖縄で人気の)キャプテンカンガルーバーガー、どっちが好き?」と質問。大谷は通訳なしで「キャプテンカンガルー」と笑顔で即答した。
50年の歴史を誇る国民的人気番組。大谷の発言が注目されたが、メジャー移籍時期は?との直球質問には「難しいですね」と苦笑い。番組内容を一足早く伝えた大リーグ公式サイトは「来季メジャー移籍を示唆」としていたが、大谷は「いつか行く、でいいんじゃないですか。まだはっきりは決まっていない」と慎重な返答に終始した。
メジャーへの憧れを披露する場面もあり、大谷はメジャー屈指のスラッガー、ハーパー(ナショナルズ)やメジャーを代表する投手、カーショー(ドジャース)に注目していることを明かす。ハーパーに投げる球種を問われると「やっぱり、真っ直ぐじゃないですか。僕の自信のある球でどこまで抑えられるか」などと答えた。
番組では、昨年12月に締結された新労使協定により、25歳未満、プロ6年以下の海外選手の契約が制限されることにも言及。しかし、大谷は条件面にこだわりがないことを明かし、伝説の選手ルースと比較されることには「おこがましいですね」とコメントした。
大谷が登場するパートの放送時間は約14分。インタビューの合間には日本でプレーする映像がふんだんに盛り込まれ、先頭打者で初球本塁打を放った場面や、日本最速の165キロを計時した場面が流されるなど、大谷の魅力が詰まった番組となっていた。




