ヤクルト原樹理、精神力の原点

 ルーキーながらも開幕からローテ入りしているヤクルトのドラフト1位・原樹理投手(東洋大)。ここまで8試合に先発し2勝(3敗)、防御率3・94をマークしている。不調や故障などで先発投手の離脱者が続出したチーム事情があったとはいえ、起用され続けているのは首脳陣の期待がいかに大きいかを物語っている。

 反骨心が、原動力になっていると感じさせる投手だ。昨秋のドラフト会議。ヤクルトは、高山俊外野手を阪神と競合し、その“外れ1位”で入団した。常々、自らの性格を「負けず嫌いなんです」と言う。だからこそ「外れて良かったと思われるようにしたい」と闘争心を胸に秘めてきたのだ。

 強靱(きょうじん)な精神力は、高校時代に養われた。東洋大姫路高時代のことだ。右肘痛のため1年秋から、半年以上投げることができない日々を送ったが、黙々とランニングをこなして我慢してきた。息子を兵庫県の自宅から大阪の病院まで車で送ったという原樹の母、美幸さんは「あの時があるから、今の樹理があるんだと思います」と感慨深げに話す。

 苦しみを乗り越えた右腕は、3年夏に甲子園に出場した。プロでは、8日の阪神戦で甲子園初登板初先発を果たした。「まさかそうなるとは思ってなかった。新鮮な気持ちで懐かしい感じ」という思い入れのある聖地のマウンドで躍動した。敵地の耳をつんざくような大歓声にも全く動じず、七回途中を1失点で白星をつかんだ。並のルーキーではないことを証明した。

 当然、チームの勝利に貢献することが大前提だが今後もローテに入って、結果を出し続ければ、新人王の有力候補になることは間違いないだろう。プロ入り直後から「人気球団に負けたくない」と強い決意を示してきた原樹。ライバル球団をなぎ倒し、白星を積み重ねる。負けん気の強いルーキーの奮闘に期待したい。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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