東北に20年五輪誘致へ「1試合でも」

 東日本大震災から5年目の今夏、福島県いわき市で、野球のU-15(15歳以下)ワールド杯が国内で初めて開催される。地震、津波、原発、風評被害という苦しみにさらされてきた同市は、W杯では、大会を通じて、国内外に福島の今を発信することを目指す。さらに、その先には、2020年東京五輪の野球競技の誘致を見据えている。

 野球は、東京五輪の追加種目として復活が確実で、出場は6チームとなる見込み。福島県では、いわき市以外にも福島市、郡山市が誘致を表明している。

 五輪開催によって、被災地が置き去りにされるのではないかという懸念もあるが、いわき市の東京五輪・パラリンピック野球競技誘致責任者の小野広澄さん(54)は「こちらでも開催してもらえれば、被災地の状況を発信できる。1試合でも2試合でもやってもらいたい」と訴える。会場としてはプロ野球・DeNAの本拠地・横浜スタジアムが有力とされているが、大会組織委員会の森喜朗会長が福島での一部開催に前向きとの声も。被災地での競技開催は、サッカーの1次リーグの一部を宮城県で行うことが決まっている。

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