巨人・杉内 球界史上最大4億5千万減

 巨人・杉内俊哉投手(35)が10日、都内で契約更改交渉に臨み、球界史上最大減俸となる4億5000万減の5000万円プラス出来高払いでサインした。4年契約最終年の今季は6勝。10月に右股関節を手術し、来季は前半戦の復帰が絶望的となった。杉内は球団を通じてファンに謝罪し、完全復活へ決意を示した。

 衝撃的なダウン額だった。杉内はリハビリ中で移動困難な状況にあり、球団幹部が都内ホテルに出向き交渉。復帰は来夏以降になることもあり、杉内側から基本年俸を抑え、出来高をつける契約の申し出があったという。

 12年オフ、巨人に在籍した小笠原(現中日2軍監督)が3億6000万減の7000万円でサインした例があるが、これを上回る球界史上最大の大減俸。杉内は11年オフにソフトバンクからFAで加入したが、4シーズンで39勝。4年20億円の大型契約に見合う成績を残せなかったことも、自ら大減俸を申し出る要因になった。

 杉内は球団を通じてコメントを発表。7月に股関節痛で離脱した今季を振り返り「球団やチームメートに迷惑をかけ、ファンの皆さまのご期待を裏切ってしまったことを心より申し訳なく思っております」と謝罪した。

 来季は前半戦の復帰が絶望的だが「設定された出来高をすべてクリアすれば、『杉内は見事に復活した』と皆さまに思っていただけるだろうと信じています」と、後半戦での挽回を決意。野球人生の岐路に立たされている状況に「来年以降も巨人軍の背番号18に恥じないピッチングをお見せしていけるよう頑張っていきたい」と、悲壮な覚悟を示した。

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