ヤクルト石川5年ぶり12勝 神宮7連勝
「ヤクルト4-2広島」(22日、神宮球場)
ベテラン左腕の奮投で優勝へまた一歩近づいた。ヤクルト・石川が6回を1失点に抑え5連勝。自己最多タイの13勝を記録した10年以来となる12勝目を挙げた。
二回にエルドレッドに豪快な一発を浴びたものの、それ以外は二塁を踏ませない危なげない投球。「気合だけです。すばらしいバックがいるおかげ」と振り返った石川。神宮では7連勝、今季9勝1敗と抜群の相性の良さを見せつけた。
優勝が見えてきた9月に入って中5日の登板を続けているが、石川は「5日もらっているので、その中でしっかりした準備を心がけているだけ」と涼しい顔。後半戦に入って序盤から目いっぱい投げ込む形に変えて「前半より球が切れている」と、7勝2敗と好成績を収めている。
その支えになっているのは今季から就任した橘内トレーナーの指導。石川は「キャンプからきつい走り込みメニューを組んでくれて、正直しんどいですけど、頑張ればいいことがあると言われている」と説明する。
この日は巨人が阪神を下したことで優勝マジック「8」の点灯はお預けになったが、チームは接戦の末に優勝を逃した11年以来の70勝に到達。「他チームうんぬんじゃなく、僕らがしっかりした戦いをすれば結果はついてくる」と言葉に力を込めた左腕がVへフル回転する。
