大谷で突破打!中2日なら打率急上昇

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)は13日、オリックスと日本ハムが1勝1敗で迎えたファーストS第3戦が台風19号の影響で中止となり、14日に順延された。悪天候で交通機関の乱れが予想され、午前9時に中止が決まった。14日は午後6時試合開始で行われる。CSの中止は昨年のパ・ファイナルSの楽天‐ロッテ以来。引き分けの場合はレギュラーシーズンで上位だったオリックスが進出する。

 日本ハム・大谷翔平投手(20)は13日、「5番・指名打者」で出場する決戦へ向けて静かに闘志を燃やした。11日の第1戦では投手として勝利に導いたが、野手での成績は登板から中1日より中2日で出場したほうが上昇する傾向にあり、順延はプラスに働きそうだ。

 京セラドームで行われた全体練習。ミランダと並んでフリー打撃に臨んだ大谷は、快音を連発した。5階席に飛び込む推定150メートル弾もさく裂。31スイングで7発をスタンドにぶち込み、万全の状態をアピールした。

 順延での影響を聞かれ、「特に変わりません。昨日も悪いゲームではなかった。紙一重だった」と淡々。ただ、第1戦で107球を投げた大谷にとって、1日の休養は大きいはずだ。

 シーズン中、登板から中1日で出場した試合では打率・176だったのに対し、中2日では同・317。野手での成績は格段に上がる。栗山監督も「こういうことは自分たちでは決められないが、すべてプラスになる」と前向きに捉えた。

 王者ソフトバンクへの挑戦権をかけた大一番。大谷は「中田さんがいるので、長打はいらないと思う。つなげばチャンスは広がる」と、バットでの貢献を誓った。

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