日本ハム・中田翔内野手（２４）が１４日、昨季まで守っていたレフトへの未練を明かした。キャンプから三塁に挑戦しているが、ここまでのオープン戦は２９打数３安打、打率・１０３と絶不調に陥っている。打撃の負担軽減へ、左翼へ戻りたいのが本音のようだ。

　札幌ドームで開催された開幕直前イベント「逆襲トークバトル」で、６００人のファンを前に素直な心境を吐露した。同じく参加した谷口、杉谷の正外野手争いの話題にうらやましそうに割って入った。「（外野に）後輩が出てきてうれしい半面、さみしい半面。レフト、好きですし、未練があるのは確かです」。２０１１、１２年に最多補殺をマークした左翼には、やはり愛着がある。

　練習試合を含め実戦全試合で「４番・三塁」に就き、この大不振。前日も三ゴロ失策を引きずり、以降の打席で三塁併殺に三振と精彩を欠いた。首脳陣は将来を見据えて三塁起用を変えない方針だが、「もちろんやれと言われたところでやるけど、サードはまだまだ時間がかかりそう」。中田の悩みは深い。