二刀流・大谷に指揮官「ばかやろう」
「日本ハム春季キャンプ」(1日、名護)
大谷翔平投手(19)が1日、ブルペンでの初投げで栗山監督からダメだしされた。期待外れの投球に「ばかやろう!頑張ろうぜ」と思わず口走っていた。投球後フォームの突貫工事が行われた。
ローテ入りへの期待も大きいだけに落胆も大きかった。時折「よいしょ!」と気合を入れ投じた59球。「まあこれからです」と淡々と振り返った二刀流に対し首脳陣は総じてため息だ。ストライクも20球と半分もいかなかったこともあったが「制球、球威とも全部ねえ。ハア」と厚沢投手コーチも残念がった。
昨秋キャンプ終盤では安定したフォームで投じていたというが悪い変化に戸惑いをみせる。この日はバラバラ。フォームにメスが入れられタオルを使ってのシャドー投球が30分繰り返された。
8日には紅白戦先発が予定されている。厚沢コーチは「結果を求める」と厳しい。ローテ入りへ早くも暗雲が立ちこめた。2年目のキャンプは苦難の船出となった。