阪神・藤川監督 完全V逃すも「十分」中日戦12勝13敗、セ唯一負け越し
「阪神2-4中日」(28日、甲子園球場)
スタンドの悲鳴とともに、阪神の“完全優勝”は幻と消えた。1点リードの九回に守護神・岩崎がつかまり、悔しい逆転負け。中日戦は12勝13敗となり、同一リーグで唯一の負け越しが決まった。
「勝負じゃないから。自分たちは準備中で、選手(のコンディション)を整えて、(岩崎は)リフレッシュから戻ってきてひとたたきと言いますかね。準備に入っているので。石井もそうだし。内容等は今じゃないんですよね。形作りという意味では十分じゃないかなと思います」
藤川監督にショックの色はない。リフレッシュを兼ねた登録抹消から1軍に戻った岩崎が、復帰4試合目で失点したに過ぎない。2-1の七回から及川、石井はスコアボードにゼロを刻んだ。「及岩石」そろい踏みは14連勝でストップしたが、リードした展開の中、この3人に託せたことを収穫とした。
「リリーフは準備中なので、本当の意味で戦ってないんですけど。(及川は)球数が気になってました。あまり望んでいないんですけど、良かったと思います」
逃げ切れば1962年、2023年に次いで球団史上3度目の“完全V”だったが「(意識は)ない。数字は後からついてくるもの。全然興味がない」と以前から話していた指揮官。CSファイナルSの初戦は「10・15」。視線はポストシーズンだけに向いている。
◆3度目の完全優勝を逃す 阪神は中日との今季最終戦に敗れ、12勝13敗と負け越し。7度目のリーグ優勝を果たしたものの、1962年、2023年に次ぐ3度目の完全優勝はならなかった。過去にリーグVを達成しながら負け越し、あるいは勝ち越せなかったチームは、64年・巨人(13勝15敗)、85年・広島(11勝15敗)、03年・中日(13勝15敗)、05年・中日(11勝11敗)だが、いずれもAクラスのチーム。Bクラスのチームに負け越して完全Vを逃すのは、初めてのケースとなる。
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