【佐藤義則氏の眼】阪神・伊原は前半戦の良かったころの投球が戻ってきた CSでも先発陣の中に入っていける可能性は十分

 「阪神2-4中日」(28日、甲子園球場)

 阪神が中日に逆転負けし、今季の負け越しが決定。12勝13敗でセ・リーグ全5球団に勝ち越す「完全優勝」とはならなかった。先発・伊原は初6回4安打1失点。2番手の及川が七回を3者連続三振に抑え18試合連続ホールドで藤川球児監督を抜いてNPB新記録を達成。3番手の石井は50試合連続無失点。だが、九回に岩崎がボスラーの適時三塁打で同点とあれると福永にも適時打を浴び逆転を許した。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は伊原について「同じ左の伊藤将が調子を崩しているので、CSでは先発陣の中に入ってくる可能性は十分にある」と評価した。

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 伊原は前半戦の良かったころの投球が戻ってきた。真っすぐの制球が良く、球のキレもあったので、ファウルを取ることができた。スライダー、カーブ、チェンジアップなどの変化球も制球されていて、どの球も平均的に良かった。初回は打ち取った打球がいいところに飛んで不運な形で失点したけど、それ以外は十分に合格点をつけられる内容だった。

 前半戦は順調に勝ち星を積み重ねたが、夏場に入ってから勝てなくなった。慣れだったり、疲れが出てきたこともあり、ボール球が多くなったことが勝てなくなった要因だった。ただ、この1カ月は中継ぎで起用されたことで体も少し休めることができただろうし、気分的にも切り替えができたんじゃないかな。勝ち星がつけば新人王の可能性も出てきたとは思うけど、5勝ではさすがに難しいだろう。

 ただ、この日のような投球ができれば、CSでは期待できそうだ。同じ左の伊藤将が調子を崩しているので、先発陣の中に入ってくる可能性は十分にある。

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