【岡義朗氏の眼】阪神の「チームの輪」を感じた 坂本、森下も個人タイトルや成績に比重置きながらの打席
「阪神3-5中日」(27日、甲子園球場)
阪神は追い上げ及ばず惜敗した。3年連続2桁勝利を目指した大竹耕太郎が敗戦投手に。0-4の七回に大山悠輔内野手の13号3ランで反撃も序盤、中日・高橋宏の前にあと一本が出ず。それでも、デイリースポーツ評論家の岡義朗氏はリーグ王者・阪神の「結束力」を指摘した。
◇ ◇
「チームの輪」を感じたゲームだ。10勝目を懸けた先発・大竹をはじめ、村上と中日先発・高橋宏が争う最多奪三振などといったタイトルや個人成績も比重に置きながらのゲーム。阪神の各選手がチームメートをアシストしたいという姿勢が随所に見られた。
まずは阪神打線。高橋宏に対して各自が何とか三振せずにいこうとファーストストライクからスイングを仕掛けた。中でも印象的だったのは二回の坂本の打席。結果的に空振り三振なのだが、追い込まれると何とか当てようとバットを短く持った。三回の森下も空振り三振に倒れるのだが、2ストライクからミートを意識したコンパクトなスイングに。各自が持てる技術を駆使していた。
先発・大竹は六回に2本の本塁打を許して4点を先制された。それでも八回まで続投させたのは、2桁勝利をさせたいというベンチの思いからだろう。現役時代はチームのために何連投もいとわなかった藤川監督の気概が選手に伝わっているような試合。優勝争いで見られるものと違ったチームの結束力だった。
野球スコア速報
関連ニュース





