23年の岡田阪神に並ぶか 高橋遥人で球団史上最多タイ巨人戦18勝へ 「結果にこだわっていけたら」

 13日の巨人戦(東京ド)に先発する阪神の高橋遥人投手(29)が12日、甲子園球場で行われた投手指名練習に参加し、今季レギュラーシーズンでは最後となる伝統の一戦へ最終調整した。チームは勝てば球団史上最多タイのシーズン巨人戦18勝目となる。歴史を刻む重要なマウンドは左腕に託された。

 強い日差しの下、充実の汗を流した高橋は「(これまでと)変わらず、しっかりと試合をつくれるように頑張ります」と意気込んだ。チームが勝てば、球団史上最多を記録した23年のシーズン巨人戦18勝に並ぶ。歴史的な今季最後のG倒へ、静かに闘志を燃やした。

 左腕は前回登板、先月30日の巨人戦(甲子園)以来の先発。チームが7日に優勝を決めてからは、初めての登板となるが「投球の質とかを前回の自分よりも良くしていけるように。結果にこだわっていけたら」と力を込めた。

 現在、チーム内競争も激しい。才木、村上の2桁勝利コンビを筆頭に、先発陣は層が厚い。11日には大竹が完封勝利と存在感を放った。この先のポストシーズンで、先発マウンドを任されるためにも、結果を残したいところだ。

 ただ、そこで控えめなのが高橋。「いや、そんなに(意識はない)。(シーズン)ずっと投げてるわけじゃないので」とポツリ。「目の前の1試合1試合という感じ。そこ(クライマックスシリーズ)があるからどうしようというのはないですね」と、自らのベストパフォーマンスを発揮することに集中している。

 一方で、充実感があるのも事実だ。前回優勝の23年はケガの影響で1軍登板はなく、チームメートが「別世界の人たちだった」と振り返る。今回は「貢献できているか分からないけど(優勝に)関与できたっていうのは2年前と全然違う。その分うれしい」と正直な思いを語った。

 久々の球場でもある。東京ドームで投げるのは4年ぶり。21年は2度登板し、完封勝利を挙げるなど計16イニング無失点と、宿敵を完璧に封じ込めた。メンバーは変わっているが、マウンドに悪いイメージはない。

 13日が優勝決定後、初のビジターゲームとなる。藤川監督は「東京ドームのファンの方に会えるのが非常に楽しみ。いい報告ができる」と心待ちにしていた。

 この日は、キャッチボールやダッシュで最終調整を行った。リーグ優勝の栄冠をつかんだ25年、最後の伝統の一戦。高橋の快投で締めくくる。

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