阪神・藤川監督 執念の継投実らずドロー 守護神・岩崎で逃げ切り失敗も「そんな日もあります」
「ヤクルト2-2阪神」(23日、神宮球場)
執念の継投策も“ラストピース”がはまらなかった。1点リードの九回を託した岩崎が同点を許し、延長十二回で決着がつかず。それでも阪神・藤川球児監督は悔しさを表情に乗せずに、「同点で戻ってきている。1点差は誰が行っても、ゼロで戻ってくることはなかなか難しい。まあまあ、そんな日もあります」とフォローして、クローザーの胸中をおもんぱかった。
先発・伊藤将を六回で下げ、七回から継投に入った。2番手の及川が1イニングをピシャリ。村上を迎える八回は、まず桐敷を送り込んだ。先頭の代打・長岡を内野安打で出塁させても、1死一塁から村上を中飛に仕留めた。オスナに対しては右対右の勝負を選択。ハートウィグにスイッチした。
二盗と送球エラーで2死三塁までピンチは広がったが、遊飛に打ち取って窮地脱出。九回は岩崎に任せたが、古賀と代打・宮本の連打に四球で1死満塁にすると、太田の犠飛で同点に追いつかれた。
岩崎は1日・ヤクルト戦(神宮)でも、九回に代打・宮本に同点適時打を浴びていただけに「この球場ばっかなんでね。打たれているバッターも同じですし、何とかしないといけないですね」と反省。勝ち越し点は与えなかったとあって、「後ろのピッチャーも抑えてくれて、みんなで守ってくれて、そこは救われたところだと思うので、また頑張りたい」と気持ちを切り替えた。
42試合連続無失点の石井は温存となったが、指揮官は「その辺りは作戦面なので」と多くを語らず。「まあまあ1年やっていればこういう日もあるけど、よくゲームをしのいだんじゃないですかね」。ドロー決着でも優勝マジックは一つ減って「18」となり、長期ロードの勝ち越しも決定。逃げ切り失敗を悲観する必要はない。目の前のVロードを全力で走り抜けるだけだ。
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