阪神・湯浅 リベンジ回またぎ!7戦連続無失点 デュプランティエ3回降板で一丸「なんとかブルペンで勝てるように」
「巨人1-2阪神」(20日、東京ドーム)
6人目を抑えると、緊張の糸がほどけた。真剣な表情から、一気に無邪気な笑顔に変わる。阪神・湯浅京己投手が1カ月ぶりの回またぎで2回を1安打無失点。五回以降の無失点リレーへ流れをつくり、今季3勝目を手にした。
「楽天戦で同じ感じでやられているんで、今日は絶対に抑えようと思って2イニング目に行きました」
出番は予想外に早く回ってきた。五回に3番手で連投のマウンドへ。4番・増田陸から始まる打順。2球で右飛に抑えると、荒巻には三塁線への安打を許した。続く泉口はフルカウントから一直。スタートを切っていた一塁走者が戻れずに併殺となり、10球でこの回を投げ終えた。
球数が少なかったため、六回も続投。代打・リチャードから見逃し三振を奪うなど三者凡退に仕留めた。「一人一人バッターに集中して投げられた」。1回無失点だった前夜から連投となったが、疲れを一切感じさせなかった。
これで7試合連続無失点。最後の失点は前回、回またぎで投げた6月15日の楽天戦(楽天モバイル)だった。2-2の延長十一回に登板し3人斬り。十二回にもマウンドへ上がると、1死から連打で一、三塁のピンチを招き、代打・黒川の二塁内野安打でサヨナラ負け。この日の悔しさは湯浅の脳裏に焼き付いた。
翌16日に“リフレッシュ抹消”となった。10日間の間にトレーニングやストレッチをいつも以上に入念に行い、身体的な回復に努めた。さらに気分転換のため、大好きなアサイーボウルの店を巡った。3日間に4回訪れたこともあった。
「いろいろやることもしっかり時間を取れたから、いい時間になった」。心も体もリフレッシュできたことで“悲劇”から立ち直り、同28日の1軍復帰後は勝利の方程式の一角を担っている。
「デュープがいつも頑張ってくれているので、なんとかブルペンで勝てるように、この試合を落とさないように頑張れたのが良かった」。今季はここまで27試合に登板し防御率1・48。頼もしい右腕がアツく腕を振り続ける。
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