長期離脱必至となった巨人・岡本和真 今回のアクシデントを回避する方法はあったのか 評論家の分析
「巨人1-7阪神」(6日、東京ドーム)
巨人・岡本和真内野手が初回、無死一塁から阪神・中野の三塁前への犠打を処理した浦田からの送球を捕球した際、打者走者と交錯して緊急交代。「左肘の靱帯損傷」と診断され、長期離脱が避けられなくなったが、今回のアクシデントを避ける方法はあったのだろうか。
浦田からの送球はややシュート回転して右方向にそれた。足をベースに着きながら、懸命に左腕を伸ばした岡本は何とかミットに収めたのだが、ちょうどそのタイミングで、一塁に駆け込んできた中野と衝突する形になった。
阪神、広島、オリックスでコーチ経験のある岡義朗氏によれば、「今回のプレーはお互いに必死でやった結果だから、誰が悪いとか、どこに非があるとかいうことではないと思う」と前置きした上で、岡本に回避するための方法をアドバイスした。
「あの場面、岡本は体を開いた状態、内野側に向けた状態で腕を伸ばしていたから、中野と交錯したことで腕が引っ張られる格好になった。だから、送球がそれてるなと分かった時点で、足はベースに着いていてもいいから、体の向きを一塁ベンチの方に向けるような形にすれば、衝突したとしても左腕を動かせる範囲が広がるから、衝突の勢いを和らげることができる」と解説した。
岡氏は「ボールを捕球したタイミングが、中野が駆け込んでくるタイミングと一緒になってしまった。これは一番難しいプレーで、瞬時の判断が要求される。過去に何人も同様のプレーで脱臼したりとかしてるしね。岡本も中野も全力を尽くした結果だけど、こういったアクシデントで戦列を離れるのは本人にとっても不本意だろうから、2度と起きて欲しくないプレーだし、一日も早く岡本が元気な姿でグラウンドに戻ってこられるのを待ってるよ」と語った。