阪神 チーム防御率1点台を象徴するシーン 大竹が満面の笑みで湯浅を迎える よく目にする先発陣×救援陣の信頼関係

 「広島1-3阪神」(9日、マツダスタジアム)

 阪神が接戦を制して2年ぶりとなる10連勝を飾った。貯金17を今季最多の17とした中、投手陣は防御率1点台をキープ。10連勝中はいずれも2失点以下で、球団としては69年ぶりの快挙だ。

 その要因を示すかのようなシーンが六回にあった。大竹が連打で2死一、二塁のピンチを背負ったところで湯浅が連投のマウンドに立った。一打同点、逆転の場面。モンテロを縦スライダーと直球で追い込み、最後は真ん中低めに縦スライダーを投じ、空振り三振に仕留めた。

 直後、ベンチ前では満面の笑みを浮かべる大竹の姿があった。ピンチを切り抜けて戻ってきた湯浅の投球に敬意を示した。今季、阪神の投手陣にはこんなシーンが目立つ。先発陣が救援陣に最大の敬意を払い、真っ先に出迎える。倉敷では才木が両手を合わせて頭を下げたこともあった。

 一方で例え救援に失敗したとしても、先発投手が寄り添う。伊藤将が初登板した6月11日・ベルーナドームの西武戦で救援陣の乱調により自らの白星が消え、チームもサヨナラ負けを喫したが、ずっとリリーフ陣の隣に寄り添う左腕の姿があった。

 先発、リリーフ、両輪が「チームの勝利へ」という思いを一つにして戦っている証拠。個人ではなく全体で戦っている部分がチームとして成熟している要因と言える。

 藤川監督も継投について「湯浅がしっかりやってくれて、大竹もいい形で次を迎える。暑くなってきていますからね、先発陣も常に万全というわけではないと思うんですけど、最後までいい結果が出てよかったですね」とたたえた。

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