【藤田平氏の眼】阪神 六回途中に大竹降板→湯浅が後続断つ→七回追加点 豊富な投手陣の存在が藤川監督の好判断を後押し

 「広島1-3阪神」(9日、マツダスタジアム)

 阪神が接戦を制して2年ぶりとなる10連勝を飾った。今季最多の貯金17。二回、佐藤輝が右翼席へ先制の22号ソロを放つと、同点とされた三回1死満塁では二ゴロを放ったが、全力疾走で併殺はまぬがれ勝ち越し。2-1の七回には、森下が右中間へ適時三塁打。先発・大竹は5回2/3を1失点で5勝目を挙げ、マツダスタジアムでは通算9勝0敗とした。投手陣は1956年以来69年ぶりの10試合連続2失点以下。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「豊富な投手陣の存在が藤川監督の好判断を後押しした」と指摘した。

  ◇  ◇

 広島戦を得意とする大竹は、淡々と打ってくる形しか取れなかった相手打線に自信を持って対することができていた。

 そして、初めて先頭打者の出塁を許した六回には、その野間の盗塁を刺し、中村奨を打ち取り2死までこぎ着けたがそこからの連打でマウンドを降りた。

 2番手の湯浅がしっかりと後続を断ち、そのまま継投での勝利につなげていったが、ここで大竹降板の判断をした藤川監督は、自身の経験も含めた投手出身ならではの采配が実った場面と感じた。

 しかも、そこを無失点で切り抜けただけでなく、そのピンチを乗り切った流れを直後の七回の、貴重な追加点にまでつなげていった。

 こうした藤川監督の判断を後押ししたのが、豊富な投手陣の存在だろう。チーム防御率1点台。先発も、そしてリリーフも盤石だからこそ、六回から継投に動いても逃げ切れる公算が立つ。

 強い勝ち方と感じたが、あえて触れるなら少し、残塁が多かった。あと一本がどこかで出ていれば、もっと楽な試合運びで投手陣の負担を軽減できたはずだ。

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