【藤田平氏の眼】5連勝の阪神 4日からの3連戦へ意義のある勝利 余裕持ったゲーム差で臨むことができる

 「阪神3-2巨人」(3日、甲子園球場)

 阪神は同点の九回無死満塁で、ここまで無安打の豊田がサヨナラ中犠飛を放ち連勝を5に伸ばした。九回に登板した石井が今季初勝利。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「4日からの3連戦へ意義のある勝利」と語った。

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 巨人サイドから見れば絶対に勝たなければならない試合であるのに、先発を引っ張るうちに、攻撃では追加点が奪えず、中盤までに追いつかれる。さらには故障者も続出という、『おはらい』にでも行きたくなるような展開だった。

 裏返せば、阪神にツキを感じる試合でもあったが、同点とした中盤以降、どっしりと構え、最後に巡ってきたチャンスを逃さず勝ち切ったところは評価したい。九回まで2併殺打など苦しんでいた豊田が最後、マルティネスに今季初黒星をつけるといういい仕事をしたこともチームの雰囲気を上げるだろう。

 加えてこの勝利は、調子を上げてきたDeNAとの、4日からの3連戦においても、少し余裕を持ったゲーム差で臨むことができるだけに、意義のあるものとなった。

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