某球団スカウトが交渉窓口の父に「金額見なくていいんですか?」と何回も確認 早々と阪神逆指名を決めた今岡氏が入団時のエピソード明かす
前阪神打撃コーチの今岡真訪氏が26日に公開された阪神OB下柳剛氏のYouTubeチャンネル「柳に風」に出演。阪神入団時のエピソードを明かした。
当時は逆指名制度があった時代で、その年の超目玉は青学大の井口資仁。今岡氏は「井口が蹴った球団が大体(自分のところに勧誘に)来ました(笑)」と明かし、「いの一番に言ってくれたのが地元だったんで。阪神タイガースが一番はじめに言うてくれたんで、もう決めてました」と阪神逆指名を即決した経緯を説明した。
下柳氏から「で、いくらもらったん?」と裏金?があったかどうか聞かれると「ないですよ、そんなん」と今岡氏。通常は獲得希望球団との交渉は大学の監督が窓口になることが多いが、当時の監督から「金額が違うからおまえの親に渡す」と言われたのだという。
そこで今岡氏の父が某球団スカウトとの交渉の席についたが、事前に父に「一番に1位と言ってくれたタイガースに行くよ」と意向を伝えていたこともあり、父は交渉の冒頭で「子どもは行きませんので。タイガースに行きますんで」と相手に告げたのだという。
すると某球団のスカウトは「金額見なくていいんですか?」と父に何回も確認。父は「結構です」と断ったといい、今岡氏は「親父はつい1カ月前も酔うて、まだ言うてました。あのときスカウトの人から『本当にいいんですか?本当にいいんですか?』と言われたって」と明かした。
それでもかたくなに金額を見ず、金になびくことのなかった今岡氏の父の意志の強さに、下柳氏は「おまえのお父さん、すごいな。絶対、ウチの親父なら金額聞いてるわ」と感心。「たぶん、阪神の倍以上あったはずやで」とし、「阪神ファンは今岡のお父ちゃんに感謝せなあかんな」と話した。
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