阪神・佐藤輝 勝負強さ増してる!全打席得点圏で3安打2打点 自己最長5戦連続打点、驚異の138打点ペース
「阪神7-1ヤクルト」(3日、甲子園球場)
今年のテルはひと味もふた味も違う。全打席が得点圏で巡った阪神・佐藤輝明内野手(26)が、初回の先制右前適時打を含む3安打2打点。入団1年目から右肩上がりの得点圏打率は・394まで上昇。自己最長タイの5試合連続打点で、シーズン換算は驚異の138打点ペース。返り咲いた首位の座。もう明け渡さない。
虎党の笑いがもう止まらない。走者を置いて佐藤輝が打席に入れば、面白いぐらいに得点が刻まれていく。先制点にダメ押し点。「本当にいい状態が続いていると思います」。絶好調だということは誰が見ても分かる。再び連勝街道へと歩みだし、チームを同率首位に立たせたのは頼りになる4番だった。
初回2死一塁。追い込まれていたが、5球目に中野が二盗を決めた。捕手の送球がそれる間に三塁へ。長打狙いから、単打でも1点という状況に一瞬で変わった。「早めに点を取ってあげたかったので、最高の形になったと思います」。奥川の149キロ高め直球に振り負けず、右前への先制適時打。右翼席の球団旗が揺れた。
六回2死二塁では強い浜風に押し返されない、低弾道のライナーで右中間を真っ二つ。「チャンスで多く回ってきた。それに応じた打撃はできたかな」。相手が目も当てられないような落球をした直後の一打。7点目でツバメ打線にやり返す気力を残させなかった。
これで4月29日の中日戦から5試合連続打点。22年8月以来、3年ぶりの自己最長タイ記録となった。本塁打&打点の2冠キープで、シーズン138打点ペースの28打点。昨季から得点圏での気持ちの入れ方は「特に変わりはないですね」。でも、結果として出ている。ケースやカウント、球場など状況に即した打撃ができている証しだ。
五回には打った瞬間の角度で“行った”と思わせる打球もあった。強烈な浜風に押し戻され、右翼・岩田が目測を完全にミス。「この風なんで、どうしようもないですけど。運よく、落ちてくれて良かったです」。普段は牙をむく風すらも味方につけて、今季2度目の猛打賞を記録した。
お立ち台では小学6年生の畑野こころちゃんから「プロ野球選手になってなかったら、何になっていたと思いますか」と愛くるしい質問が飛んできた。「僕はおすしが好きだったので、すし職人になりたかったです」。今でもおすし屋さんではマグロは必須で、中トロも絶対におかわりする。こどもウイークならではの回答でも沸かせた。
チームは4連敗から連勝。2日連続でヒーローになった。「満員の甲子園の声援が後押ししてくれていると思います。まだまだ勝っていきますので、応援よろしくお願いします」。GWの甲子園はあと1日。佐藤輝の進撃はまだまだ終わらない。
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