【井川慶氏の眼】阪神ルーキー2投手を好評価 フォーム安定のドラ1伊原 ドラ3木下のツーシーム面白い

 シート打撃に登板した伊原(撮影・中田匡峻)
 シート打撃に登板した木下(撮影・中田匡峻)
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 「阪神春季キャンプ」(18日、宜野座)

 阪神のドラフト1位・伊原陵人投手(NTT西日本)とドラフト3位の木下里都投手(KMGホールディングス)が、初めてライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板した。井坪、高寺を相手に25球。安打性の打球は5本、最速143キロながら制球の良さを披露した。デイリースポーツ評論家の井川慶氏は「打者はボールの見極めが難しいはず」と長所を挙げた。

  ◇  ◇

 ルーキー2人のライブBPですが、伊原投手は非常に安定したフォームで投げられていましたね。カーブなどの変化球を投げる時も腕の緩みがなかったですし、同じフォームで同じ腕の振りからボールが来るので、打者はボールの見極めが難しいはず。ここが長所ですね。

 ある程度、捕手の構えたところに投げられていましたし、コントロールが安定していて器用さも持ち合わせていると感じました。登板前の準備の段階で、どれぐらいで肩ができるのかは分からないですが、先発だけでなく中継ぎもできるタイプ。安定感があるので、走者を置いた場面でも送り出せる投手ですね。

 真っすぐのスピードはまだまだこれから上がってくるとは思いますが、今の段階でも伸びをすごく感じました。「トラックマン」では、回転数が2400ぐらい出ていたそうで、これはこの日、ブルペンで投げていた村上投手の真っすぐと同じぐらいの数字。もちろん回転数が多いからいいというわけではないですが、いいスピンがかかっている証拠でしょう。

 木下投手はツーシームが良かったです。真っすぐと同じ軌道から、落ちるというか沈むような変化でしたね。フォークであれば回転していないので打者も分かるところがありますが、木下投手のツーシームは真っすぐのように回転している上で沈む。空振りを取れる非常に面白いボールだと思います。

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