【糸井嘉男氏の眼】阪神・佐藤輝の魅力が詰まった一発 理想とする打撃フォームに近づいているのかも 残り23試合楽しんで
「阪神4-2巨人」(31日、甲子園球場)
長期ロードから甲子園に帰ってきた阪神が逆転勝ちで連敗を「2」で止めた。戸郷に五回まで1安打に封じられていたが、2点を追う六回、2死一、二塁で佐藤輝が中堅左へ逆転の11号3ランを放った。先発・才木は6回8安打2失点で今季11勝目。デイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏は「テルの魅力が詰まった一発。理想とする打撃フォームに近づいているのかも」と絶賛した。
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ここしかないという場面でテルがやってくれましたね!みんながホームランを願っている中で打てることに価値がある。1、2打席目は三振に倒れていましたが、打席の中で自分で考えて修正もできました。テルの魅力が詰まった一発でした。
オールスター休み中にいろいろ試行錯誤したのでしょう。後半戦から足をあまり上げず、いい形で打てています。一本足になる時間が減ると、目の上下移動もブレが最小限になり、インパクトまでのスイングとボールのズレも少なくなります。彼はもともとパワーがありますし、芯で捉えると逆方向でもスタンドに届きます。理想とする打撃フォームに近づいているのかもしれません。
先発の才木投手が初回失点を2点にとどめたことも大きかったですね。二回以降は巨人に追加点を与えず、徐々に試合の流れを引き寄せることができました。六回の得点は2死走者なしからです。森下選手が中前打でランナーに出て、大山選手が死球で出塁。それまで戸郷投手に、ほぼ完璧なピッチングで抑えられていましたから、クリーンアップの高い得点圏打率が物語るように、打線の調子は良さそうですね。
残り23試合。選手には楽しんでプレーしてほしいですね。この時期までこうして優勝を意識して試合ができる。負けられないと追い詰められるのではなく、幸せをかみしめてグラウンドに立ってほしいですね。9月後半には僕たちをアッと驚かせてくれるはずですよ!
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