阪神・小幡 敵ミス逃さず二塁打→決勝ホーム 急成長の自己最長9試合連続安打

 5回、二塁打を放つ小幡
 5回、左中間へ二塁打を放ちベンチへガッツポーズを見せる小幡
 ヤクルトに勝利し、野口(左)とタッチを交わす小幡(撮影・中田匡峻)
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 「阪神4-1ヤクルト」(10日、甲子園球場)

 阪神が今季2度目の4連勝で2位に浮上した。

 打って、走って、決勝点をもぎ取った。五回の攻撃は小幡竜平内野手の独壇場。自己最長の9試合連続安打が貴重な1点を呼び込んだ。「ツーベースっていうのは、いい結果になったかなと思います」。俊足好打の遊撃手が様になってきた。

 同点の五回無死。追い込まれながら、奥川の148キロ直球を仕留めた。打球は遊撃の頭を越えて左中間へ。「(外野の動きを)見ながらという感じで。やってる感じがあったんで、思い切っていきました」。中堅・増田のミスを見逃さない。後逸するのを察知して、一気に二塁を狙った。

 大竹の犠打で三塁に進み、続く近本への2球目。奥川のフォークが暴投となり、本塁後方へ転がる間に抜群のスタートでホームイン。甲子園が沸き上がった。ナインと笑顔でハイタッチを交わし、これが勝ち越し点。派手さはなくとも、大きな得点となった。

 木浪が左肩甲骨の骨折で戦線離脱し、6月16日のソフトバンク戦から17試合連続で先発出場。快音も6月30日から止まらず、同29日の打率・169から・239まで上昇してきた。六回2死二塁では今季初の申告敬遠。どこか余裕さえも感じさせるが「安打が出てるから、そう見えるだけだと思います」と少年のように笑った。

 試合出場が続く中、鳥谷敬氏からの助言を思い出した。「1つのプレーでも楽に捕球すると、疲れが蓄積しないよ」。三遊間のゴロは正面に入らず、逆シングルで何度もさばいた。「無理に正面に入らず、ああやって守れてるのはいい感じ」。苦しい体勢になればなるほど、下半身への疲れはたまっていく。一歩でも楽をすることで、未経験の連続試合出場につなげている。

 7月は23打数10安打で打率・435。「いい感覚で臨めているので、いい結果につながっているのかなと思います」。球宴までの前半戦は残り9試合。下位打線から猛虎打線を支えていく。

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