阪神・前川 止まらん猛打賞 中野に続いた貴重適時打 直近8試合で7打点「(3本出たのは)良かった」

 「阪神3-0西武」(9日、甲子園球場)

 連日の活躍で地響きのような大歓声を浴びた。阪神・前川が5月31日のロッテ戦以来、今季2度目の猛打賞で2試合連続のマルチ安打。「(3本出たのは)良かった」と胸をなで下ろした。

 初回1死。フルカウントから中前打で3試合連続安打を記録し、六回も2ストライクと追い込まれながら右前打を放った。さらに七回、中野の適時三塁打で2点を先制した直後だった。2死三塁の場面で低め変化球を右前に運び、貴重な3点目を生む適時打を放った。三回2死二塁で遊飛に倒れており、「2打席目も得点圏で打ててなかったので、4打席目は打てて良かったです」と安堵(あんど)した。

 八回の守備では才木の治療で試合が一時中断。裏の攻撃で打席が回ってくることを考え「ノーノーかかっていたので、緊張しました(笑)」とストレッチをしてリラックスを心がけた。2死満塁で迎えた第5打席は右翼後方への当たりを好守に阻まれたが、期待感膨らむ強い当たりだった。直近8試合で7打点とチームの勝利にも大きく貢献し、打率も・279と上り調子だ。

 5試合連続で「2番・左翼」を任された21歳。「ケースバイケースだと思っているので。また週明け切り替えて。もう一回ゼロからスタートしたい」と、気持ち新たに快音を鳴らし続ける。

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