【藤田平氏の眼】阪神打線はヤマ張り過ぎ 八回ノイジーの見逃し三振が象徴的

 「阪神1-3広島」(8日、甲子園球場)

 阪神が広島に連敗を喫して2カード連続の負け越しとなり、2位の巨人に0・5ゲーム差に迫られた。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「打線全体的にヤマを張り過ぎている」と指摘した。

  ◇  ◇

 今季のここまでの戦いを見ていると、打線全体的にヤマを張り過ぎている印象を受ける。そのため早いカウントで甘いボールが来ても、狙っていない球種が来たら見送ってしまい、追い込まれてから難しいボールに手を出してしまっている。

 まず打席での考え方としては、やはり初球などの早いカウントの段階では、自分の打てる確率の高いコースをマークすることが先決だ。それでも、追い込まれてしまったら、ストレートを待ちながらの変化球対応。これがセオリーだ。

 この日は3番・ノイジーから6番・森下まで計16打席で無安打に終わった。中でも象徴的だった場面は八回2死二塁でのノイジーの打席。2球で2ストライクに追い込まれると、3球目のストレートを見送って見逃し三振に倒れた。変化球に絞っていた様子だった。そのため直球に反応しなかったように映った。

 中軸以外では、2番・中野が初回などで初球の甘めの直球を見送る場面があった。チーム全体でデータを基に相手投手に対する攻め方を練る打者が多いのではないか。

 狙った球種ではなくても、初球から甘いボールを見逃してカウントを稼がれては相手ペースとなる。そして、2ストライクからボール球だったとしても、狙った球種が来ると手を出してしまう。そういった場面が今シーズンは目立っている。

 データはあくまで参考。『それありき』になってはいけない。データを頭に入れておくことは大事なのだが、それを踏まえながら、実際に来る球種やコースに対応していかなければならない。

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